先日、東京男声合唱フェスティバルで合唱団「ゆとコラ!!」がSweet Daysの男声版を初演しました。この曲は混声版が知られているので、もともと混声のために書かれた、と思っている人が多いのですが、この曲は元々4声の 男声合唱のために2003年5月に書きました。それを同年の9月に混声に書き直したものが現在の混声版になります。
新しい男声合唱版は、も ちろん2003年のものではないのですが、2つの版を比べると、「歌手として、作曲家として成長したなー」と素直に感じます(笑)。元の男声版の最高音は Fですが(これは混声版も同じです)、これは当時私が出せる最高音がFナチュラルだった、ということに由来します。自分で歌ってデモを作る前提だったの で、そうなっていたわけです。新しい男声合唱は6声で、最高音もBナチュラルです。今ではファルセットも簡単です(笑)。
さて、現在は私が公開している男声合唱は、「Then Christmas Comes」 と「Sweet Days」の2曲しかないのですが、実は男声合唱用に書いた曲というは、結構多くあります。そのほとんどが2003年頃、つまり私が合唱曲を書き始めた頃 に集中しています。自分で全パートを歌って曲を録音する前提だったので、男声合唱が主だったわけです。まぁ、曲としてはクオリティーが低いので、今後も絶 対に公開しないと思いますが、機会があれば男声合唱のレパートリーは増やして生きたいですね。
というわけで、初演の前のリハーサルをとったビデオです。「ゆとコラ!!」のみなさん、お疲れ様でした。
で、これは混声版の初演です。カリフォルニア州北部、シェルダン高校の合唱団です。
さ て、Sweet Daysですが、詩はGeorge Herbert(ジョージ・ハーバート)という17世紀初頭の詩人の作で、内容を要約すると「すべてのものは死んでいくが、魂だけは生きつづける」という ものです。さて、この詩に最初に出会ったのは、イギリスの作曲家Vaughn-Williams(ヴォーン・ウィリアムズ)の「Sweet Day」という曲を歌ったときなのですが、私の「Sweet Days」は、ヴォーン・ウィリアムズの曲を歌いながら「この曲よりは、もっと良い曲がかける」と思ったのが作曲にいたった動機です(笑)。