2010年7月28日水曜日

ハイドン、モーツァルト、ベートーベン in Lesson

 みなさんはハイドン、モーツァルト、ベートーベンの中ではどの作曲家が好きですか?私にとってこの質問は、ハイドンかモーツァルトでどっちの作曲 家の作品 が好きか?というものになります(ベートーベンは別格なので横によける)。私はハイドンが好きですが、この質問(ハイドンかモーツァルト)を音楽家の人に すると、大体「モーツァルト」、という答えが返ってきます(笑)。




さて、ハイドン、モー ツァルト、ベートーベン。この3人は西洋音楽史で言う古典派の最重要の作曲家で、日本では「ウィーン古典派」とも呼ばれます。バロック期のバッハとヘンデ ルの楽曲とともに、ウィーン古典派の楽曲は西洋音楽の根幹をなしています。なお、英語でウィーン古典派は「The First Viennese School」と言い、直訳すれば「第一ウィーン派」となります。Schoolは「学校」のではなく「流派」の意です。


さ て、私は、ウィーン古典派の作曲家の中では、ハイドンの楽曲が一番バランスが取れていて親しみやすく、作曲をでも学ぼうかな?と思っている人にとっては良 い教材だと思っています。というわけで私のプライベートレッスンでは、和声の基礎がわかってきた人に実際に楽曲中で生かす方法を教える際には、大体ハイド ンの弦楽四重奏等を例に使っています。
ベートーベンの楽曲は、色々な面でハイドンより複雑であり、その意味では初心者の勉強にはあまり適し ていません。ですが、中級レベルで「少し長い楽曲でも書いてみよう!」と意気込む生徒さんに楽曲形式やアイデアの発展の仕方などを教えるには、ベートーベ ンの楽曲はぴったりの教材です。
一方、残念ながら私はモーツァルトの楽曲を作曲のレッスンで教材として使ったことがありませんが、彼の交響 曲やオペラは指揮のレッスンをするにはとてもよい教材になります。実際に、モーツァルトの作品が、ウィーン古典派の指揮者が必要な作品中では一番演奏頻度 が高いので、その点でもモーツァルトの勉強をするのは重要です。




ウィーン古典派の楽曲は、実際に演奏される楽曲としての価値だけでなく、このようにレッスン中にも役に立ってもらっているありがたい存在なのですが、作曲者がずーっと昔に亡くなっているために、楽譜や録音が安いか無料だ、というのも助かります。

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